第2回(令和5年5月号)

更新日:2024年12月02日

東伊豆町の未来を考える~岩井町長の生き残り戦略考~

対応すべき最大の変化は急激な人口減少

東伊豆町の将来における人口推計を最も現実的な条件で予測した結果、今から約20年後の2045年に東伊豆町の人口は、現在の人口の約半分の5253人に急減すると予想されています。

一般的に人口が減少することにより、小売・飲食・娯楽・医療機関などの生活関連サービスが縮小する、経済・産業活動が縮小し、地方公共団体の税収入を減少させ行政サービス水準の低下を引き起こすとされています。また、これまで主に民間の事業者によって支えられてきた地域公共交通は、人口減少による児童・生徒や生産年齢人口の減少により通勤通学者が減少し、採算ベースでの輸送サービスの提供が困難となり、地方の鉄道や路線バスにおいて不採算路線からの撤退や運行回数の減少の状態を引き起こす・・・。

それに加え、地域の経済・産業活動の縮小や後継者不足等によって空き店舗、耕作放棄地、空き家の増加とともに、地域の景観の悪化、倒壊や火災発生といった防災上の問題等が発生し、地域の魅力低下していく・・・。

そして、最も気になる予測が地域コミュニティの低下で、町内会や自治会といった住民組織の担い手が不足し共助機能が低下するほか、地域住民によって構成される消防団の団員数の減少は、地域の防災力を低下させてしまう・・・。残念ながら、このような事態が予測されています。

これはあくまで「一般論」です。しかし、皆さんの身の回りで同じような兆候が既に起こり始めていませんか?これまで先送りにしてきた全ての課題について、逃げることなく立ち向かっていかなくてはなりません。

これらを鑑みると間違いなく、私たちの日々の暮らしに影響を最も及ぼすのは「人口減少」であり、その急激な 「変化」に私たちは対応し自らを変えていかなくてはなりません。

私が策定した「東伊豆町版骨太の方針」は正に人口減少を始めとする様々な変化に対応するための処方箋(しょほうせん)であると言えます。

これから数回のコラムを通して、この中身を紐解いていきたいと思います。

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