第15回(令和6年6月号)

更新日:2024年12月02日

東伊豆町の未来を考える

対立・分断ではなく連携・協力を柱に

かつて国政の場において、自分の考えに反対する勢力を「抵抗勢力」とレッテルを貼り対立構造を煽り、その中で改革を断行した内閣がありました。

そして静岡県でも知事選において相手の候補者にレッテルを張って選挙を有利に運ぼうとされた方がいらっしゃいました。

このように物事を有利に進めるために戦略的にこの「対立構造」を煽る手法は今でも使われることがありますが、一体この手法によって何が残るのでしょうか。

また、コロナ禍では家族に会いたくても会えない、コロナに感染した者や感染後に回復しても誹謗中傷を受けるケースが散見され、県外ナンバーの車が傷つけられるなど立場や価値観によるすれ違いや分断を私たちは経験しました。

私たちは現在、少子高齢化、災害の激甚化・頻発化、人口減少による労働力不足など様々な課題を抱えていており、どの課題も「待ったなし」の状況に立たされています。もう対立構造の中で物事を進めていく手法は通用しないのではないかと思います。

目の前にある課題に対して、是々非々の姿勢で、皆で解決に向けて協力して臨むことが求められているのだと思います。

これらを乗り越えるためには何が必要なのか・・・私は「対立や分断」思考ではなく、「連携・協力・共生」の考え方が求められているのだと思います。

東伊豆町では「全員参加型」の町政をスタートさせました。例えば昨年、統合により閉園した旧稲取幼稚園を再生し活用しようと現在準備を進めていますが、全町民にこの新しい交流の場所に愛着を感じていただくためにも、幼稚園の修理を含むリノベーションの作業を町民参加型で行いたいと考えています。

今年の2月にスタートさせた町民がドライバーとして参加する「相乗り」サービスである「ライドシェア」の取り組みも成功のポイントは町民一人ひとりが「お互いさま」の精神で協力・連携することにあります。

やはり「キーワード」は「連携・協力・共生」!これからも「連携・協力・共生」を施策の大きな柱にして、様々な課題解決にチャレンジしていきたいと思います。

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