第19回(令和6年10月号)
東伊豆町の未来を考える
ミライのブカツ
先日、「全日本中学校体育連盟(中体連)が、全国中学校体育大会(全中)で実施されている20競技のうち、9競技を取りやめる」というショッキングな記事が紙面を飾った。
取りやめの対象となるのは、水泳、ハンドボール、体操、新体操、ソフトボール男子、相撲、スキー、スケート、アイスホッケーの9種目でその理由は部活動設置率が男女とも20%を切っていたからだそうだ。私は子供のときに水泳とバスケットボールに打ち込んでいた。今回、水泳は取りやめになり、バスケットボールは残るかたちとなった。複雑な想いがする。
中体連が競技の縮減を進めた背景には、少子化で部の設置率が低くなっているほか、大会運営に関わる教員の負担軽減などがある。
スポーツ庁の試算では、将来の部活動人口を推計すると、ピーク時の2009年から40年後には部活動人口の約30%が減少する。チームスポーツでは半減以上となる競技も存在すると報告されている。
このように、少子化によって運動部活動の存続は年々厳しくなっており、部活動の数が減ることで子供たちは「やりたいスポーツができない」「好きな競技を続けられない」状況に陥り始めている。
これまでに経験のしたことの無い速度で人口が減少している。これまでの延長線上の考え方ではこの「人口減少の嵐」に打ち勝つことができない。
先日のフランスオリンピックの卓球で活躍した平野美宇選手のお母さんが監督をしている「平野卓球センター」には現在、5歳から85歳までの生徒が在籍している。年齢や性別、障害の有無に関係なく一緒に卓球を楽しんでいる。しかも、そこから様々な大会で活躍する選手も排出している。
大人も健康的に年を重ねる必要がある。それには適度な運動が必要である。しかし東伊豆町内にはスポーツジムもない。大人も気軽にスポーツができる環境が必要だと思う。
「東伊豆町まちづくり指針」の中に示した3つのコンセプトの1つである「全員参加:課題に全員で取り組み、幸福度を向上させる」という思いをブカツの中にも取り入れてみたい。
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更新日:2024年12月02日