第31回(令和7年10月号)
人工知能(AI)と未来の付き合い方 ~未来の姿が現実に!?~
今から3年前の2022年、NHKのドラマ「17才の帝国」が放映されました。このドラマは稲取を舞台に撮影され、東伊豆町役場の庁舎もロケ地として使われました。
物語は、AI(人工知能)が選んだ高校生総理が実験都市で新しい都市づくりに挑むという内容で、総理役を俳優の神尾楓珠さんが演じました。AIを駆使して都市のさまざまな課題を解決していく姿が描かれ、ちょうど町長に就任したばかりの自分と重なる部分があり、今でも強く印象に残っています。
そしてあれから3年。東伊豆町でもAI導入が本格的に始まり、先日、松崎町出身でAI関連の会社を立ち上げた齋藤潤さんを、町のAIアドバイザーに任命しました。まさに、ドラマの世界が現実になりつつあります。
斎藤さんをアドバイザーに迎えた理由は二つあります。
一つは「伊豆に生まれた者として、伊豆半島の役に立ちたい」という彼の熱い思い。
もう一つは、AIを導入することで町民サービスの向上だけでなく、役場職員の業務効率化が進み、そこで生まれた時間の余裕が、職員一人ひとりの仕事や生活の質の向上につながると説明を受けたからです。
AIの進化はとどまるところを知りません。たとえば、これまで会議の議事録は録音を聞きながら職員が手作業で文字起こしをしていました。しかし今では、録音と同時に自動で文字化できるだけでなく、内容を整理し、さらに新しい提案までしてくれるようになっています。従来は1〜2日かかっていた作業が、AIを使えばわずか数十秒で完了してしまうのです。
人口減少が進む日本にとって、AI活用は間違いなく課題解決の?切り札?となります。大切なのは、人間の強い意志のもとにAIを使いこなすことだと、私は強く感じています。
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更新日:2025年12月05日