特別号(令和8年5月号)

更新日:2026年06月11日

未来は「問い」で変わる。〜二期目、東伊豆町は次のステージへ〜

東伊豆町長としての一期目を振り返ると、着任当初、この町が抱える課題の多さとその困難さに、大きな責任の重さを感じました。人口減少、高齢化、地域の担い手不足…。どれも簡単に解決できるものではありません。

しかし私は、それらから目を背けることなく、一つひとつ受け止め、「未来を変えるための種」をまき続けてきました。その中で、常に大切にしてきた考え方があります。

それは、「できない理由ではなく、どうすればできるかを考える」ということです。

「前例がない」「予算がない」「人手が足りない」…こうした理由を並べれば、確かに一歩を踏み出すことは難しくなります。しかし、それでは何も変わりません。だからこそ私は、「できる理由」を探すことに徹してきました。

財源がなければ、自ら稼ぐ仕組みをつくる。ふるさと納税の拡充や入湯税の見直しにより、新たな財源を確保してきました。人手が足りなければ、外部人材やデジタルの力を活用する。地域おこし協力隊や専門アドバイザー、さらにはAIの活用によって、行政の力を広げてきました。前例がなければ、知恵を出し、挑戦する。高齢者をはじめとする町民の移動支援では、「地域で支え合う」仕組みから新しい移動の形も生まれています。

同じ状況でも、「問い」を変えれば結果は変わる。この4年間は、その確かな手応えを感じる時間でした。

私たちの取り組みの根底にあるのは、「次の世代への責任」です。子どもたちの笑顔を見るたびに、この町の未来をしっかりと引き継いでいく使命を強く感じます。政治とは、未来へバトンを渡すためにあるものです。今だけ良ければ良いという考えではなく、将来を見据えた責任ある視点で、次の世代のために種をまき続ける。それこそが、政治の本質だと考えています。

二期目を迎え、これまでまいてきた種は少しずつ芽を出し始めています。その一つが「よりみち135」です。これは、「雨の日でも子どもが安心して過ごせる場所がほしい」という声、また、人口減少や高齢化の進行により地域のつながりが希薄になり、高齢者の皆さんの「話し相手がいない」「外出する目的がない」といった声から始まりました。今では、子どもから高齢者まで、誰もがふらっと立ち寄り、人と人がつながる場所になりつつあります。目的がなくても立ち寄れる場所があることが、日常にやさしい変化と安心を生み出しています。

これからは、この芽をしっかりと育て、さらに多くの笑顔が生まれる場所へと発展させていきます。

一方で、私たちは大きな変化の中にあります。人口減少、気候変動、社会構造の変化…。こうした時代に求められるのは、「強さ」ではなく、変化に「対応する力」です。

人口が減っても活力を維持できる町へ。そのためには、「動きやすい町」「出かけたくなる町」をつくることが重要です。公共交通の充実、地域のつながりの再構築、そして歩きたくなるまちづくり。それぞれの地域の魅力を活かしながら、町全体を「わくわくできる場所」へと磨き上げていきます。

また、安心して暮らせる町であることも欠かせません。災害はいつ起きるかわかりません。だからこそ、防災体制の見直しや、災害時に活用するための新しいトイレなど、日常と非常時の両方で役立つ仕組みづくりを進めています。

「もしも」に備えることは、「いつもの安心」をつくること。孤立しない町、そして万が一孤立しても乗り越えられる町を目指し、命と暮らしを守る取り組みを着実に進めてまいります。

例えば、孤立させない戦略として、災害時に寸断の恐れがある国道の沿岸部を避けて南北に抜ける道路整備を進めます。具体的には、「湯ヶ岡赤川線」の延伸です。河津町へ抜けるルートについてはすでに具体的なルート選定に入っており、さらに伊東市へつながる新たな「命の道」の整備も検討を開始しました。これらの道路は、災害時の避難や緊急物資の搬入を支えるだけでなく、平時においても渋滞緩和など暮らしの利便性向上につながる重要な基盤となります。

二期目は、「種をまく」だけでなく、それを育て、花を咲かせる4年間にしていきます。そのために欠かせないのは、町民の皆さんの力です。まちづくりは、行政だけでは成し得ません。皆さんとともに考え、皆さんとともに進めていく。その積み重ねが、東伊豆町の未来をつくります。

未来は、与えられるものではありません。自分たちの手でつくっていくものです。これからも皆さんの声に耳を傾けながら、一歩一歩、前へ進んでまいります。

 

ともに、次の東伊豆町へ。

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電話番号:0557-95-6302
所在地: 静岡県賀茂郡東伊豆町稲取3354
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