第38回(令和8年6月号)
東伊豆の医療を「つなぐ」~ 二つの強みを活かす新しいカタチのご提案 ~
最近「お医者さんが足りない」「夜中に何かあったらどこへ運ばれるの?」といった不安の声を耳にすることが増えました。
伊豆半島全体で少子高齢化が進む中、私たちの東伊豆町を取り巻く医療環境も、将来に向けて避けては通れない大きな課題に直面しているのではないでしょうか。
ここで、町が抱える少し特殊な現状について、少しご紹介します。
東伊豆町は行政上、下田市などと同じ「賀茂保健医療圏」に属しており、病院の連携や県の補助金はこの枠組みで動いています。一方で、救急車を動かす消防は、伊東市などと同じ「駿東伊豆消防本部」の管轄となっています。つまり、「救急車の行き先」と「行政の支援ルール」の間に、一種のミスマッチが起こっているのが実状です。
一見するとこれは「弱点」のように思えるかもしれません。しかし私は、この状況を前向きに捉えなおし、むしろ「二つの圏域の良いとこ取りができる強み」として活かしていく道があるのではないかと考えています。
例えば、一刻を争う救急時には、消防のネットワークを活かし、賀茂保健医療圏域にとらわれず、伊東・熱海方面や順天堂大学静岡病院などの高度医療機関も含めた広域連携により、最短時間で適切な医療へとつなぐ体制をより一層重視する。
その一方で、初期対応や回復期、退院後の在宅ケア、公的な手厚い支援については、伊豆今井浜病院の役割も踏まえつつ、康心会伊豆東部病院や熱川温泉病院など町内医療機関とも連携しながら、拠点である下田メディカルセンターを中心とした賀茂圏域の温かなネットワーク(賀茂様式)を最大限に活用する。
こうした、それぞれの強みを的確に使い分ける「二段構えの体制」こそが、東伊豆町にとって最も有効な形ではないかと提案したいのです。
「救急は最短ルートで、その後の生活は手厚い支援で」。この二つの力をデジタル技術(DX)などでうまく繋ぎ合わせることで、東伊豆町ならではの「ずっと住み続けられる安心」を形にしていけるのではないか、と私は考えています。
医療の安心は、そのままこの町で暮らす喜びへと直結します。この新しい医療のあり方について、皆さんはどのようにお感じになりますか? ぜひ、皆様の率直なご意見や思いをお聞かせください。一緒に、東伊豆の未来の安心を創っていきましょう。
この記事に関するお問い合わせ先
総務課 総務係
電話番号:0557-95-6302
所在地: 静岡県賀茂郡東伊豆町稲取3354
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更新日:2026年06月11日